パイオマティクス・フォー・グリーンの活用例

 パイオニアは、車両移動に伴う二酸化炭素(CO2)の排出量削減を支援するプラットフォーム「パイオマティクス フォー グリーン」を構築すると発表した。燃費や電費に加え、CO2排出量を高精度に推定するサービスなどを開発する。カーナビゲーションシステムと連携し、燃料(電力)消費量が少ないルート検索など環境に配慮した移動ルートを提案する。23年度中の実用化をめざす。

 新たなプラットフォームは、音声認識技術を活用したモビリティ向けAI(人工知能)プラットフォーム「パイオマティクス」を活用する。

 パイオニアは自社製カーナビ搭載車両から収集する速度や移動距離などのプローブデータと、そのデータを基に燃費や電費を推定する技術を持つ。この技術とパイオマティクスを組み合わせ、CO2排出量を可視化するソリューションなどを提供する。

 また、カーナビと連携することで、給油所や充電ステーションへの立ち寄りを提案したり、燃料や電力消費量の少ないルートを検索できるようにする。CO2排出削減効果やコストメリットを計算してガソリン車から電気自動車(EV)などへの乗り替え提案もできるという。

 新たなプラットフォームは、スマートフォンのアプリケーションや各種API(アプリケーションの間をつなぐインターフェース)、既存カーナビなどへの提供を予定している。