トヨタ自動車は2日、住宅用蓄電池システム「おうち給電システム」を開発したと発表した。トヨタ車の電動車用バッテリー技術を応用し、車載部品やユニットを活用して商品化した。停電時に電動車に蓄えた電気が家庭で利用できるよう、車載のAC100㌾出力からの充電にも対応する。同日から先行予約を開始し、8月に発売する。

 トヨタが住宅用蓄電池システムを販売するのは初めて。ハイブリッド車(HV)など電動車開発で蓄積してきた電池技術を活用し、「安全・長寿命・高品質・良品廉価・高性能」をコンセプトに開発したという。

 定格容量は8・7㌔㍗時、定格出力は5・5㌔㍗。災害など停電時にも電力を供給する。太陽光発電システムとの連携で最適な電力供給を可能にする。蓄電池残量の確認や運転モード設定は、スマートフォンやタブレット向けの専用アプリで操作できる。

 同システムの販売は、デンソーソリューションを販売代理店としてハウスメーカーや総合施工会社が行う。価格はオープン。