国土交通省は17日、メルセデス・ベンツ「G350d」と「G400d」について、自動車検査証の備考欄に記載されている近接排気騒音値に誤りがあることが判明したと発表した。メルセデス・ベンツ日本(MBJ、上野金太郎社長、東京都品川区)が年次変更に伴う型式指定申請の際、独メルセデス・ベンツとの確認が不十分であったため、誤った近接排気騒音値で申請したことが原因という。自動車局審査・リコール課はMBJに対して諸元値の確認を徹底するよう指示した。両車種ともに騒音基準は満たしている。

 対象は、G350d(型式は3DA―463349)とG400d(型式は3DA―463350)の計1560台で、自動車検査証の近接排気騒音値をそれぞれ87 デシベル と記載していた。正しくはG350dが「89 デシベル 」で、G400dが「86 デシベル 」となる。

 MBJは同日、再発防止策として、独メルセデス・ベンツでの変更情報に関する管理体制の強化を徹底するとともに、MBJでのチェック体制も強化することを発表した。

 次回車検の際に訂正後の数値が記載された自動車検査証を交付する。次回車検までに自動車検査証の訂正を希望する場合は、最寄りのメルセデス・ベンツの販売店に相談してもらう。

(2022/5/19更新)