投資家に説明するメアリー・バーラ会長兼CEO

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、2030年の売上高を2倍とし、利息・税金控除前調整後の利益率を12~14%に引き上げる計画を発表した。電気自動車(EV)のラインアップを拡充して販売台数を増やすとともに、ソフトウエア事業、新規事業による成長を見込む。高水準の投資も継続する。

 GMが開催した投資家向け会議で明らかにした。EVのラインアップの拡充で販売規模が拡大することにより、EVで大きなコストを占めるバッテリーコストが低下し、EVの販売台数の増加を見込む。加えて、30年までにソフトウエアと新規事業を年平均成長率50%で成長させる。同社の過去5年間の平均年間売上高1400億ドルを、30年までに2倍の2800億円に増やす。

 GMではEVの売り上げを23年に100億ドルとみているが、30年までに年間900億ドル以上に成長させる計画。さらにコネクテッドカ―のデータを活用するなどの新規ビジネスで800億ドルを超える売り上げを新たに生み出す計画だ。自動運転サービスについても業界を主導することで、年間500億ドルの売り上げを見込む。

 設備投資についてはEVのラインアップ拡充に重点を置く。中期的には90億~100億ドルの範囲と、高水準の投資を継続する。