ゼネラル・モーターズ(GM)は16日、2020年から25年までの電気自動車(EV)や自動運転への投資を従来計画から30%増やして350億ドル(約3兆9千億円)に増額すると発表した。EV販売台数の増加に備えて米国内に車載用電池工場を追加で2カ所新設する。

 同社は現在、テネシー州とオハイオ州に韓国のLGエナジーソリューションと合弁で、リチウムイオン電池「アルティウム」を製造する工場を建設している。これに加えて、米国内にバッテリー工場2カ所を20年代半ばに新設する。工場の建設地を含めて詳細は後日公表する。

 また、今回に増額する資金を活用してEV専用プラットフォームを活用した電気トラックを開発するほか、SUVタイプのEVを製造する組立ラインも設ける。

 GMは25年までに世界でEV30車種を市場投入する計画で、EVやバッテリーの開発・生産体制を拡充する。

 GMはEVと自動運転に関する研究開発を加速するため、20年3月に今後5年間で200億ドル(約2兆2千億円)を投資する計画を公表、同年11月には同期間の投資額を270億ドル(約3兆円)に増額した。