日産自動車は事業構造改革の断行に向けて生産体制の見直しを進める。カルロス・ゴーン元会長時代の拡大路線から一転、余剰となっている生産能力を削減する。稼働率が低い生産拠点の閉鎖や完成車生産ラインの削減で2018年に720万台あったグローバルでの生産能力を、23年には540万台体制に約2割減らす。人員削減などにより固定費も減らし、営業損益分岐点を440…