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 オランダの地図大手トムトムは、2020年の世界渋滞都市ランキングと交通情報の知見をまとめた「トムトム・トラフィック・インデックス」を発表した。世界全体で調査開始以来初めて渋滞レベルが減少傾向に転じた。日本の渋滞レベルでは前年比でほぼ横ばいになった。

 世界全体でみると、ランキングは前年からほとんど変化しなかったものの、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、第1回目のトラフィック・インデックス公開以降10年継続して増加傾向にあったこれまでの結果から一転し、調査対象57カ国416都市のうち、387都市において渋滞レベルが大幅に低下(平均21%)した。ラッシュ時の渋滞レベルは平均28%という大幅な低下を記録した。

 世界で最も渋滞が激しかった都市として、1位にロシアのモスクワ(54%)、2位にインド・ムンバイ(53%)、コロンビア・ボゴタ(53%)となり、前年調査でのトップ3と比較すると各都市の渋滞レベルは大幅に低減した。モスクワは19年比マイナス5ポイント、ムンバイは同マイナス12ポイント、ボゴタは同マイナス15ポイントだった。

 トムトムは、都市のロックダウンや国境の閉鎖によって渋滞レベルの減少があったものの、継続的な傾向になることはないとしている。

 日本国内での渋滞レベルは、調査対象5都市において前回調査比0~2ポイントと小幅な変化に留まった。年間平均で最も渋滞が激しかった都市は東京(41%・世界19位)、次いで大阪(35%・世界33位)、名古屋(33%・世界38位)、札幌(28%・世界71位)、神戸(26%・世界103位)となった。