登録車と軽自動車を合わせた10月の車名別新車販売台数で、トヨタ自動車「ヤリス」が9月に続き首位に立った。登録車が2カ月連続トップとなるのは3年4カ月ぶり。上位10車種のうち6車種をトヨタの登録車が占めた。ホンダの軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」は2カ月連続で2位となり、トヨタ「ライズ」が4カ月ぶりにトップ3に入った。

 総合順位で登録車が2カ月連続で首位を獲得するのは、トヨタ「プリウス」がトップに立った2017年6月以来となった。ヤリスの販売台数1万8592台のうち、8月発売の「ヤリスクロス」は6901台で前月よりも販売を伸ばした。上位10車種の過半数が登録車となるのは、今年5月以来、5カ月ぶり。

 登録車のランキングでは、1992年2月以来28年8カ月ぶりにトヨタが上位6車種を独占した。日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)が6日発表した登録車のランキングによると、首位ヤリス、2位ライズに続き、9月に一部改良したトヨタ「ルーミー」が12カ月ぶりの3位に入った。トヨタ以外では、7位にホンダ「フィット」、8位に同「フリード」がランクインした。

 全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)が6日発表した軽ランキングでは、エヌボックスが11カ月連続のトップだった。2位ダイハツ工業「タント」、3位スズキ「スペーシア」となり、4カ月連続でトップ3が同じ顔ぶれとなった。6月に発売したダイハツ「タフト」が5位となり、競合するスズキ「ハスラー」を初めて上回った。