トヨタ自動車や日野自動車、ヤマト運輸、アサヒグループホールディングスなど6社は13日、燃料電池(FC)大型トラックの走行実証を行うことで合意したと発表した。トヨタと日野が車両を開発し、ヤマト運輸やアサヒグループなど5社が2022年春ごろから各社の物流業務で使用する。水素活用の可能性を検証して、大型トラック領域の低炭素化や水素社会の実現を目指す。

 日野「プロフィア」をベースにトヨタのFCスタックなどを搭載する。目標航続距離を約600㌔㍍とし、十分な積載量や短時間での燃料供給など、商用車に求められる実用性の確保を目指す。実証は4ルートで行い、各ルートで1台FC大型トラックを用いる。1日500㌔㍍の走行を想定した場合、従来の内燃機関を搭載した大型トラックと比べて1台当たり年間82㌧の二酸化炭素削減効果を見込む。