パイオニアは30日、交通事故などの衝撃を検知すると自動で緊急通報する機能を備えた通信ドライブレコーダー「ドライブレコーダー+(プラス)」の先行オンライン販売を同日から開始したと発表した。緊急通報機能付きの市販製品は業界初で、月額定額制のサブスクリプションで11月中旬から正式販売する。今後2、3年で数万台の契約を見込む。ドライブレコーダーの装着率が拡大している中、機能を拡充した通信ドライブレコーダーをサブスクリプションで販売し、新たな需要を開拓する。新製品はスピーカーとマイクを搭載し、事故や車両トラブルの検知、ボタン操作で日本緊急通報サービスの「ヘルプネット」を利用した警察や消防への通報、日本自動車連盟(JAF)のロードサービスなどを手配できる。緊急通報時、あらかじめ登録している家族にメールなどで自動連絡できる見守り機能も備える。

 同社のAI(人工知能)を使った先進運転支援システム「インテリジェントパイロット」を搭載し、これまで収集してきたプローブデータや、天候や時間帯、運転傾向などの情報を組み合わせることで、ドライバーの事故リスクを予測して警告する機能も搭載した。同じ道路を走行する場合、天候や時間帯など、状況に応じて注意喚起することで、ドライバーの「警告慣れ」を防止する。

 月額利用料金は1カメラ型が1980円、2カメラ型が2480円(消費税別)。