あいおいニッセイ同和損害保険は「テレマティクス損害サービスシステム」に、事故発生時に車載機器から得られる情報を人工知能(AI)で解析する機能を追加したと発表した。新機能により、示談交渉や保険金支払いの迅速化など顧客満足度向上を図る。

 新機能はドライブレコーダーの映像情報などを基に、AIが事故状況を自動で把握する「相手車両・周辺環境を含む事故状況の把握」、動画解析結果から過失割合の判定を支援する「過失割合の判定サポート機能」の2つ。事故状況の把握システムには富士通の車載カメラ映像解析プラットフォームを導入。約30万件の映像シーンを学習させたAIにより、自動車や歩行者などの位置や軌跡を立体的に把握し、事故の状況図を自動で生成する。業界初となる「AIによる相手車両の速度解析」も実装し、相手車両の推定車速を算出する。

 AIによる状況図の作成と過失割合判定を参考にすることで、担当者の負担を軽減しつつ、対応サービスの質向上につなげる。