日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)が発表した7月の外国メーカー車新規登録台数は前年同月比17・8%減の1万8451台だった。マイナス幅が20%を下回るのは4カ月ぶり。クリーンディーゼルエンジン(DE)車の販売台数が全体の37・6%を占め、単月では過去最高だった。

 7月単月の台数としては統計開始以来21番目の実績。前年同月実績を割り込むのは10カ月連続となったものの、マイナス幅は6月と比べて14・1%改善した。緊急事態宣言解除後の5月下旬からショールームへの客足が戻りつつあり、4、5月と比べて受注が上向いている状況を反映した格好だ。

 価格帯別にみると、6月では同44・5%減と特に落ち込みが大きかった400万円以上1千万円未満が同18・2%減の8695台に改善。ボリュームゾーンの回復が鮮明になった。400万円未満は同18・5%減の7481台だった。

 DE車のシェアは、これまで過去最高だった19年11月の30・7%を大幅に塗り替えた。特に全面改良したメルセデス・ベンツ「GLA」や新たに投入した同「GLB」、フォルクスワーゲン「T―Roc(ティーロック)」などがけん引。7月のDE車は14ブランド96モデルあり、19年11月よりも6モデル増えている。

 ブランド別にみると、メルセデス・ベンツが65カ月連続でトップ。次いでビー・エム・ダブリュー、フォルクスワーゲンと続いた。7月単月で過去最高だったのはスカニアとモーガンの2ブランド。

 日本ブランドの逆輸入車は、同46・3%減の2390台。6月に大幅増を記録した日産が同9・7%減の750台にとどまった。輸入車総台数は同22・5%減の2万841台。