2020年上期(1~6月)の登録車と軽自動車を合わせた車名別新車販売台数は、ホンダ「N-BOX(エヌボックス)」が4年連続でトップだった。コロナ禍で4~6月の新車販売台数が前年を大きく下回ったものの、2位のスズキ「スペーシア」に約3万6千台の差をつけて独走した。続くダイハツ工業「タント」を含めトップ3を軽が占める中、総合4位につけたトヨタ自動車「ライズ」がSUVとして初めて登録車ランキングで上期トップの座を獲得。「カローラ」とともにトヨタ車の販売をけん引した。

 総合ランキングをみると、トップ3の顔ぶれ、順位ともに前年上期と変動はなかった。首位のエヌボックスは、新型コロナの影響もあって前年同期比22.7%減と大幅な落ち込みに見舞われたものの、4年連続の10万台超えを達成した。

 一方、登録車はライズを筆頭にカローラ、ホンダ「フィット」、トヨタ「ヤリス」、日産自動車「ノート」がトップ10入りした。登録車のみのランキングではライズが1、2、6月と首位に立っており、人気が高まっているSUV市場で存在感を高めた。同じくカローラが2位に入るのは08年以来12年ぶり、フィットが3位となるのは15年以来5年ぶり。

 6月単月の実績では、エヌボックスが7カ月連続で首位だった。次いでライズ、スペーシア、ヤリスと続き、トップ10は登録車と軽がそれぞれ半数を分け合った。6月発売の新型車は、ダイハツ「タフト」が5079台で軽ランキング9位、トヨタ「ハリアー」が4239台で登録車ランキングで13位だった。