日産自動車は24日、新型コンパクトSUV「キックス」を30日に発売すると発表した。2017年に全面改良した「リーフ」以来、約3年ぶりの新型登録車となる。タイで生産する逆輸入モデルで、独自のハイブリッドシステム「eパワー」と先進運転支援技術「プロパイロット」を全車に搭載し、競争が激しい小型SUV市場で差別化を図る。

 「ノート」「セレナ」に続く3車種目のeパワー搭載モデルでSUVに搭載するのは今回が初めて。eパワーは既存車種の1・2㍑エンジンと電動パワートレインを使用するものの、制御方法を見直すなどし、最高出力をノートの20%増にあたる95㌔㍗に向上した。中高速域の力強さを高め、シリーズ式ハイブリッドシステムの弱点であった高速道路などでの走行性能を改善した。

 外観では「ダブルVモーショングリル」や「フローティングルーフ」を採用し、力強さとスタイリッシュさを表現。ボディーカラーは4種類のツートーンカラーを含む全13種類を展開する。一方、車内はインストルメントパネルにダブルステッチ縫製のソフトパッドや人間工学に基づいた「ゼログラビティシート」を採用し、質感や快適性を追求。また、荷室容量は423㍑とクラストップのスペースを確保した。

 価格は275万9900円(消費税込み)から。