視聴者からの質問にも答えた新型「キックス」発表会

 日産自動車がインターネットを活用したユーザーとの接点づくりを加速している。新型車「キックス」を24日に発表したのに合わせて購入検討者などとオンラインで交流する「日産リモートギャラリー」をスタートした。キックスの豊富な商品知識を備えた専門スタッフが、消費者から寄せられた疑問や質問にビデオ通話で答える催しを初めて企画するなど、ユーザー参加型のイベントを展開。コロナ禍によって「新たな生活様式」への取り組みが進む中、非接触型のイベントをディーラーへの送客につなげる構えだ。

 ユーザーからの質問にオンラインで回答する催しは「日産リモートトーク」として27、28日に初めて開催する。両日とも新型キックスの「デザイン」や「eパワー」、「室内空間」「先進技術」といった4つのテーマごとに質問の受け付け時間を設定し、「日産PRスペシャリスト」がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って回答するという。

 同社は24日に開催したキックスの発表披露会も3月発売の新型軽「ルークス」に引き続きオンラインで実施した。この模様は動画サイト「ユーチューブ」で公開し、報道機関からの質問だけでなく、SNSに寄せられた一般消費者の質問にもリアルタイムで回答するなど、視聴者参加型のイベントとして行っている。

 コロナ禍による移動自粛が全国で解除されるなど、新車市場も活気づきつつある。発表会であいさつした日産の星野朝子執行役副社長も新車市場について「4、5月と落ち込んだが、(足元では)急速に戻ってきている」と強調。オンラインを活用したプロモーション活動も積極化し、競争が激化する小型SUV市場での拡販を狙う。

 自動車メーカーが行う新型車の販促活動で、インターネットを活用して新型車の開発関係者らと一般ユーザーがリアルタイムで双方向コミュニケーションを図る施策は、過去にも幾つか事例がある。例えば、三菱自動車が2018年10月に実施した「ナイトショールーム」がそうだ。「エクリプスクロス」の発売前プロモーション施策として、夜間限定で毎晩8~11時の時間帯に本社ショールームからライブ配信を行った。顧客接点の拡大と新型車への興味・関心を高めて、系列販売会社への誘客につなげるのが狙い。閲覧者の質問や反応などを分析し、系列販社にデータ配信して成約向上に役立ててもらう支援策も展開した。