日野自動車とクラウドを活用した物流情報サービスを提供するHacobu(ハコブ、佐々木太郎社長CEO、東京都港区)は、オープンな物流情報プラットフォームの構築に向けて、両社が持つ物流情報の連携を始めると発表した。まずはハコブが提供するデータ基盤に日野のトラックのGPS情報を接続し、2020年中に位置情報を活用したサービスの開始を目指す。

 日野とハコブは、ドライバー不足をはじめとする物流分野の課題解決に向けて、19年9月に資本業務提携契約を締結した。オープンな物流情報プラットフォームをつくり、人手不足やトラックの長時間待機、低い積載効率など、各課題の解決に向けた新サービスの創出を狙う。

 今回はその第一歩としてハコブのクラウドを活用した物流情報サービス「MOVO(ムーボ)」に日野のトラックの車載GPSの位置情報をつなぐ。日野は車両から取得したデータを利活用して商業物流・人流プラットフォームの構築を進めている。車両の位置情報をハコブのプラットフォームに接続し、車両側のデータを蓄積することで、物流分野の各プロセスの最適化や物流品質の向上に向けた各サービスに役立てていく。ハコブが19年9月に採択された新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の取り組みの一環として進める。