出光興産は、電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)の駆動ユニット「Eアクスル」の性能向上を図る3種類の専用フルード「Eアクスル・フルード」を開発したと発表した。
電動車両の駆動ユニットであるEアクスルは、モータ、インバータ、減速機を一体化したもので、最小限の設計変更でエンジン車をHV化できるほか、EVにも適用可能なため、欧州や中国の自動車メーカーを中心に採用が本格化している。
Eアクスルは、オートマチックトランスミッション用フルードと異なる、新たな性能が求められる。同社ではマニュアルトランスミッション、オートマチックトランスミッション、、CVT(無段変速機)などのトランスミッション用フルードの開発で培った技術を活用して、今回、減速機の潤滑や、ギヤ保護性能、モーター冷却性を付与するなど、性能の異なる専用フルード3タイプを開発した。
Eアクスル用フルードは自動車メーカー向け製品として、同社の潤滑油販売拠点を通じて世界28カ国以上で販売する予定。今後、出光ブランドでの販売も検討する。