日立化成のバッテリー(参考画像)

日立化成は、タイの鉛蓄電池事業を再編すると発表した。タイに子会社を新設して、自動車用バッテリー事業を集約する。

タイに自動車用バッテリーを製造・販売する「日立ケミカル・ゲートウェイ・バッテリー(タイランド)」(HCTD)を11月に新設する。資本金は5億8400万バーツ(約19億2700万円)で、日立化成が全額出資する。

日立化成は、2012年から連結子会社の日立ケミカルアジア(タイランド)が東南アジア向け自動車用バッテリー事業を手がけている。2017年には自動車・産業用バッテリーを製造・販売するタイ・ストレージ・バッテリー(現・日立ケミカル・ストレージ・バッテリー・タイランド、HCBT)を買収、日立化成グループの東南アジアでの自動車・産業用バッテリー事業の拡大を図ってきた。

今回、業務効率化と競争力強化を図るため、タイのバッテリー事業を再編する。タイに設立する新会社に、HCDTの自動車用バッテリー事業を移管するとともに、新会社とHCBTを統合する。

将来的に自動車市場の拡大が見込まれる東南アジア向けに、自動車用バッテリーを安定供給できる体制を整える。