長瀬産業(イメージ)

長瀬産業は、東北大学の寒川誠二教授、リソテックジャパン(埼玉県川口市、南洋一代表取締役)、SPPテクノロジーズ(東京都千代田区、速水利泰社長)との共同研究で、ガラスの撥水性を半永久的に維持できる技術を開発するとともにし、長瀬産業の事業化を決定したと発表した。

撥水コーティングは、長期間の使用で撥水性を持つ層が剥がれるなどして撥水性を保持できなくなる。今回開発した技術では、独自のバイオテンプレート技術と、中性粒子ビーム加工技術を融合、ガラスの表面にナノピラー構造を作製することで、材料表面にナノオーダーの均一な加工を施し、撥水性能を制御できる。長瀬産業の独自技術によって量産供給が可能な材料「フェリチン」の供給と、超微細加工ナノ構造による撥水性制御との組み合わせで、材料の撥水性を自在に制御可能になるとしている。

自動車用センサーやスマートフォンなどのカメラのレンズ部分、各種電子部品、工業用部品など、産業分野での採用を見込んでいる。