CSPの軽量部品を採用したピックアップトラック(参考画像)
帝人は、自動車向け軽量複合材料部品を手がける米国子会社コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP)が米国テキサス州セギーン市に複合成形材料を製図する工場を新設すると発表した。帝人グループとしては北米で14カ所目、グローバルでは25カ所目の複合材料部品の生産拠点となる。
米国では自動車の低燃費化に向けて軽量な複合材料部品の採用が拡大しており、これらの需要に対応するため、米国での生産能力を増強する。
約7000万ドルを投じて自動車向け複合成形材料を製造する拠点を新設する。工場の土地約1万9000平方メートルを取得した。従業員数は約200人で、2021年度中に稼働する予定。
帝人は、ティア1サプライヤーのCSPを買収してから素材選定から部品設計まで手がける技術開発力によって、2020年以降の自動車の環境規制強化に対応した車体軽量化ソリューションの提案力を強化している。帝人グループとしては2030年ごろには自動車向け複合材料製品事業として売上を20億米ドル規模に拡大する計画。