丸紅は10月4日、米国でアフターマーケット向け自動車部品事業を強化すると発表した。米国南部の自動車アフターパーツ販売会社2社を買収、人口増に伴う自動車保有台数増加で市場拡大が見込まれるサンベルト地域で自動車アフターパーツ事業を拡大する。

フロリダ州で自動車アフターパーツ事業を運営する丸紅グループのTPHホールディングスが米国アラバマ州でアフターパーツを手がけるオートエレクトリック&キャブレター(通称=サザンディストリビューターズ、SD)を、丸紅グループでテキサス州にあるXLパーツ(XLP)がテキサス州のポピオートモーティブウエアハウスの営業資産をそれぞれ買収した。

TPHとXLPは、サンベルト地域に拠点を確保して物流網を強化して、サービスの向上を図るとともに、新規顧客を開拓する。

SDはアラバマ州に5拠点、フロリダ州に1拠点の合計6拠点を展開している。ポピはテキサス州第三の都市であるサンアントニオに6拠点を保有する。丸紅グループは今回の買収で、米国内のグループ拠点数が合計161拠点に増える。

SDやポピが拠点を展開する米国南部のサンベルト地域は、人口の増加に伴う自動車保有台数が増えており、自動車アフターパーツ市場が拡大する見通し。丸紅グループはサンベルトに拠点を確保するとともに、拠点間の連携も強化し、米国での自動車アフターパーツ事業を強化する。