ダイハツ工業は7日、スマートフォン(スマホ)を用いるコネクテッドサービス「ダイハツコネクト」を発表した。年内の発売を予定する新型車から提供を始める。エアバッグ展開時に事故情報や位置情報、車両情報などをセンターに自動通知して、事故対応サポートを行うサービスなどを展開する。

 DCM(車載通信機)は搭載せず、スマホとディスプレーオーディオ、カーナビゲーションを連携させた仕組みにすることで、導入価格を抑えたコネクテッドサービスを実現する。故障警告灯が点灯したときは、コネクト対応車載機に警告理由が表示され、故障情報は「事故・故障センター」に自動通知されるため電話でアドバイスが聞ける。

 事前に登録した家族らに、事故や故障の発生時、設定エリア外への移動などの場合に、メールを自動送信しドライバーを見守るサービスも提供する。このほか、エンジンをオフにした際に、燃料や航続可能距離、平均燃費などを自動記録。車外から確認できる。車検や点検などメンテナンス情報もコネクト対応車載機に表示し、併せてスマホにメールを自動送信する。

 さらに、車内でのスマホ通信をサポートする「ダイハツWi-Fi」の提供も開始する。コネクト対応車載機の購入者を対象にWi-Fiルーターを提供。サービスの利用開始から3年間、月1㌐ バイト のデータ容量をダイハツが無料提供する。より多くの通信量が利用できる有料プランも設定する予定だ。

 また、年内発売予定の新型車で採用するディスプレーオーディオでは「スマートデバイスリンク」と「アップルカープレイ」を利用可能にする。これらに対応したスマホのアプリを車載ディスプレーで表示できるようにする。