接触事故を起こした低速自動運転車両(黄色部分が接触)

8月26日午後2時20分、愛知県豊田市で実証実験に向けて試験走行していた低速自動運転車両が公道で、自動運転中に一般の乗用車と接触事故を起こした。実験の実施主体の豊田市は8月29日から31日まで予定していた実証実験を中止すると発表した。

豊田市によると低速自動運転車両を管理していた名古屋大学が豊田市樹木町の市道で、時速14kmで自動走行中、後ろから追い越してきた車両と接触した。ドライバーはハンドルを持っていない自動運転レベル3(システムの要請に応じて手動運転)で走行していたという。

詳細な原因については現在調査中だが、後ろから来た一般車両が低速自動運転車両の右側を追い越そうとした際、低速自動運転車両が理由は不明だが、右側に寄ったことにより接触した模様。車両は実証実験に向けて試験走行していた。事故で一般車両、低速自動運転車両が破損したものの、けが人はなかったとしている。

車両はヤマハ発動機の4人乗りゴルフカートを自動運転システムを搭載した車両。

実証実験は8月29日から31日まで、豊田市、名古屋大学、豊栄交通、豊田都市交通研究所で構成する豊田市つながる社会実証推進協議会が、低速自動運転車を使った中心市街地での移動手段の有効性や、周辺交通への影響を検証するため、名鉄豊田市駅から豊田市美術館まで一般の人を輸送する計画だった。