京浜急行電鉄は8月19日、NearMe(東京都千代田区、髙原幸一郎社長)が開発した配車AI(人工知能)を活用して利用者のリクエストに応じて最適ルートを9人乗りシャトルバスが相乗り運行する「スマートシャトル」の実証実験を8月21日から27日まで実施すると発表した。

実証実験は多様化する移動ニーズや、ドライバー不足などの課題に対応する効率的で持続可能なサービス創出を検証するのが目的。京急沿線地域で、各エリアの課題に応じた次世代モビリティサービスの創出を目指す。実証実験にはサムライインキュベート(東京都港区、榊原健太郎代表)も参加する。

「スマートシャトル」の第1弾として国内外の観光客やビジネスパーソンをターゲットに、京急イーエックスインホテルグループ4館から、都内4区(港区、千代田区、中央区、台東区)内の任意のスポットまたは羽田空港まで運行する。

車内ではタブレットで観光情報、無料Wi-Fiの提供、東京電力エナジーパートナーが提供するモバイルバッテリー「充レン」を無料で提供する。サービスは多言語に対応し、日本の交通手段に不慣れな訪日外国人旅行客の移動にも活用してもらう。

NearMeは京急グループとスタートアップによる事業共創を目指す「京急アクセラレータープログラム」第2期に採択された企業。