自動運航船らいちょうI

電通は8月15日、東京海洋大学などと共同で、自動運航船と陸上交通を組み合わせたラストワンマイル移動サービスの実現に向けた実証実験を9月4、5日に東京都港区海岸周辺で実施すると発表した。

実証実験は海洋大が開発する自動運航船「らいちょうI」、ソフトバンクとトヨタ自動車などの合弁会社モネ・テクノロジーズが提供する陸上交通の配車サービス、電通の「船着場利用管理システム トライアングルコネクト」などの各種ソリューションを活用して実施する。

実証実験は「自動移動・MaaSによる移動中の体験価値の向上」をテーマに実施する。海上交通と陸上交通を組み合わせた水陸連携マルチモーダルによるMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)実証を通じて実現可能性を探り、国内外でのサービス開発につなげていく方針だ。2020年代以降、本格活用が予想されるマルチモーダルによるMaaSや自動運転技術の普及促進を図り、水陸連携をはじめとする国内外の交通課題を解決していく。

東京都内での実証実験の後、年内に西日本でも試行する予定。日常の移動や観光手段の一端を担う水上交通を連携させたMaaS化の促進や、快適で楽しい移動体験を創出するソリューションの開発を進めていく。