TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は8月8日、ドイツのノルドラインベストファーレン州ヴィリッヒ市に、同社として欧州初となる開発拠点「欧州R&Dセンター」を新設すると発表した。欧州で技術基盤を構築して商品開発力を強化するとともに次世代モビリティを見据えた技術を確立するのが目的で、今秋に稼働する予定。

同社は米国、日本に開発拠点を持ち、欧州にも拠点を新設することで、三極体制が整うことになる。3拠点で技術・商品情報を共有するとともに、開発速度のスピードアップを図るとしている。

同社はセルビアに新しいタイヤ生産工場を建設しており、2022年1月に稼働する。セルビア工場の立ち上げに先駆け、今回、同じ欧州にR&Dセンターを開設し、素材調査をはじめ、最新技術や次世代モビリティに関する情報収集、材料評価などを実施していく。センターでは、マテリアルリサーチと技術開発を融合し、セルビア工場での高性能、付加価値の高いタイヤの開発・生産を担保する。

また、セルビア工場の本格稼働に合わせ、配合開発や工法開発、評価やシミュレーションといった各種技術基盤を強化する。同社では今後、欧州域内でR&D機能の拡張も検討していく。