3D高精度地図のイメージ

プロパイロット2.0は、自動運転車向けに曲率や勾配などの道路形状、車線数など、高速道路の細かなデータを収納した3D高精度地図とGPS、カメラ7台、ミリ波レーダー5個、ソナー12個で実現する。3D高精度地図とセンサー類から得た情報を組み合わせことで誤差センチメートル級で自車位置を把握、ハンズオフでの自動走行を実現した。ナビの地図情報は車載通信機を使って年3回、自動更新できる。

自動運転中のリアルタイム情報はフロントガラスに照射されるヘッドアップディスプレイ(HUD)とメーターを使ってドライバーに分かりやすく表示する。

また、ガソリン車はダイムラー製の2.0リッター直列4気筒エンジンから3.0リッターV6ツインターボエンジンに変更、最高出力400馬力を発揮する。

さらに、ステアリングバイワイヤーのダイレクト・アダプティブ・ステアリングの応答性とトレース性能を向上するなど、専用チューニングを施した。制御サスペンションであるインテリジェント・ダイナミック・サスペンションの制御を緻密にするなどしてシャシー性能の向上も図った。

日産ではプロパイロット2.0をスカイラインに設定したのは、ステアリングなどの冗長性や、ハイブリッドシステムと相性が良いことが理由としている。同社ではスカイラインを「技術の日産」を象徴するモデルと位置づけており、今回の改良でバッチを従来のインフィニティバッチからニッサンバッチへと変更した。

価格はハイブリッドの2WDのGTが547万4520円、ガソリン車の400馬力仕様の400Rが552万3120円。