八重山MaaSのイメージ

八重山MaaS事業連携体は、沖縄県の八重山諸島で11月から、地域観光型MaaS(モビリティアズアサービス)「八重山諸島における離島船舶、バス、タクシーによるMaaS実証実験」を実施すると発表した。

実証実験は事業の熟度が高く、全国の牽引役となる先駆的な取り組みを行う「先行モデル事業」として国土交通省の「新モビリティサービス推進事業」に選定された。

八重山諸島は、旅行者が2017年以降、130万人を超えているがレンタカー利用割合が50%を超えるなど突出しており、公共交通分担率が低い。

八重山MaaSではスマートフォンを活用し、離島船舶、バス、タクシーのキャッシュレスによるチケット事前購入、シームレス利用、滞在中、離島船舶、バスが一定期間乗り放題となる。ユーザーの利便性向上と、公共交通分担率向上などの効果を検証する。

実証実験では、八重山MaaS事業連携体を構成する沖縄セルラーアグリ&マルシェが加盟事業者利用環境整備、JTB沖縄が交通・商業連携の旅行商品提供とMaaS加盟事業者開拓、琉球銀行がキャッシュレス決済の実現とMaaS加盟事業者開拓、八重山ビジターズビューローが観光施設連携強化、TISがMaaSプラットフォームの提供と全体取りまとめをそれぞれ担当する。

また、石垣市、竹富町、沖縄総合事務局運輸部も参画し、国、沖縄県、八重山地域の観光・商業施策との連携に関してアドバイスする予定。

実証実験は2019年11月から2020年2月まで実施する。