九州メタル産業は、マレーシアで廃車の完全再資源化の事業化調査を実施すると発表した。

廃車の再資源化事業は、世界規模での環境負荷低減と日本経済の活性化を目的に、廃棄物処理・リサイクル分野で先進的な技術を持つ日本企業の海外での事業展開促進を図ることを目的とした環境省の「2019年我が国循環産業の海外展開事業化促進業務」に採択された。

マレーシアでは、人口当たりの自動車普及率が東南アジアトップレベルである一方で、路上放置自動車が大きな社会的課題となっている。九州メタル産業は、廃車のリサイクル技術やシステムをマレーシアに導入、事業化することで、放置自動車の課題解決とビジネス拡大を図る。

現地企業のBPJ-Berjayaと自動車リサイクルを手ける合弁会社の設立に向けて、北九州市、アズサエスイー&イー、NTTデータ経営研究所と連携しながら、事業化の実現可能性を調査する。2019年度中に調査を完了した後、2021年度までに事業化を準備し、2022年度に事業をスタートさせる。