AIオンデマンド乗合交通
東京急行電鉄、東日本旅客鉄道(JR東日本)、ジェイアール東日本企画は、4月1日から6月30日までの3カ月間、伊豆エリアで実施した「観光型MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の実証実験で、ダウンロード件数が2万3231件だったと発表した。
3社は鉄道、バス、AIオンデマンド乗合交通、レンタサイクルなどの交通機関を、スマートフォンで検索・予約・決済し、目的地までシームレスに移動できるMaaSアプリ「Izuko」を実証することで合意した。4月から3カ月間を「フェーズ1」、9月1日から11月30日までを「フェーズ2」として実施する。
フェーズ1が終了したため、実験の結果をまとめた。「静岡デスティネーションキャンペーン」が展開されたこともあって「Izuko」が認知され、ダウンロード数が6カ月間の目標としていた2万件を、実証実験開始から57日目の5月27日に達成した。
また、6カ月間で計1万枚の販売を目標としていた鉄道とバスが一定エリアで乗り放題となるデジタルフリーパスと、観光施設の割引入場券の機能を持つデジタルパスの販売件数は合計1045枚にとどまった。
下田地区で新たに運行した「AIオンデマンド乗合交通」の利用者数は延べ1051人だった。運行日数は81日で、1日平均13人という結果だった。1日当たりの利用者の最高は44人だった。
3社は今後、9月からのフェーズ2に向けて「Izuko」の機能改善やサービスエリア拡大などに取り組む。