あいおいニッセイ同和損害保険は13日、保険修理の工賃算出に用いる「指数対応単価」の2025年度方針を明らかにした。3年連続の引き上げを決定し、全国平均では前年度比8.9%増の約7450円とする。同日以降、合意ができた時点から25年度の指数対応単価を適用する。

 同社は、25年度の指数対応単価を決めるに当たって今回初めて、物価が上昇トレンドとなった20年以降の賃上げ影響とエネルギーコスト上昇の状況を踏まえて検討した。24年度からは人件費の上昇などの要素を加味している。従来の消費者物価指数(CPI)変動スキームは維持した。

 このほかにも、日本損害保険協会(損保協、城田宏明会長=東京海上日動火災保険社長)と国土交通省がそれぞれ策定・公表した価格交渉などに関するガイドライン(指針)の内容も踏まえて検討した。

 同社における全国平均は、他社で採用する全国標準工賃単価ではなく、「全国の工場平均」を意味する。