日本交通科学学会(有賀徹会長・代表理事)は20日、「第55回日本交通科学学会総会・学術講演会」を八王子市学園都市センター(東京都八王子市)で開幕した。21日までの2日間、「目指せ、世界一の交通安全社会!」をテーマに、70人超の産官学の専門家らによる講演、パネルディスカッションを実施。年間交通事故死者数2500人以下の達成に向けて方策を討議する。

 20日は今回の総会・講演会会長を務める益子邦洋理事(南多摩病院院長)や同名誉会長の安藤高夫衆議院議員らが講演。益子理事は「今回発表された最新の成果を活用して、医工連携による事故分析などを一段と活発化し、交通事故死者の削減目標の達成につなげていく」と学術講演会の狙いを述べた。

 同学会は1965年に「日本交通科学協議会」として発足。行政、医療、自動車工学の専門家らが参加し多角的な視点で交通事故の検証、予防、救命技術の確立などに取り組む。