マイリー
レクサスRXの自動運転実験車両
集客施設内モデルイメージ
住宅団地・郊外モデルイメージ
ショーケースモデルイメージ

NTTドコモは、愛知県の2019年度「自動運転社会実装実証事業」に参画すると発表した。損害保険ジャパン日本興亜、アイサンテクノロジー(加藤淳社長)、ティアフォー(武田一哉社長)、岡谷鋼機、名古屋鉄道、日本信号、名古屋大学と共同で実証事業を展開する。

愛知県は政府が目標とする 2020年に自動運転の社会実装を目指している。2019年度はこの実現に向けて、公園などの閉鎖空間である「集客施設内」、「住宅団地・郊外」、最先端の技術を用いて将来の自動運転のあり方を示す「ショーケース」の3つのモデル地域で、実際のビジネスモデルを想定したて自動運転の実証事業を実施する。

ドコモは、全国各地でさまざまな次世代モビリティや次世代交通に関する実証実験を実施してきたが、これらの過程で蓄えてきた技術や知見を生かし、愛知県での地域交通に貢献することを目的に実証事業に参画する。

実証事業ではドコモが実施主体となって、アイサンテクノロジーの自動運転技術、自動運転実証実験のノウハウ、名鉄の交通事業者としての知見や交通ネットワーク、日本信号の路側インフラ関連技術、名古屋大学の人の交通行動に関する知見を結集する。また、セルラーV2X(車者間・路車間通信)や5Gなどの通信技術や、VR(仮想現実)やオンデマンド配車などのコンテンツ、サービスを加えることで、5G時代の自動運転のあり方を想定した実証実験を実施する。

実証実験は「集客施設内」が愛・地球博記念公園(長久手市)で公園入口~各施設まで「マイリー」を含む2台を使用する。ドライバー無人の遠隔操作で、AIを活用したオンデマンド配車、VRによる車内コンテンツ提供を実証する。

「住宅団地・郊外」は日間賀島(南知多町)の島外周道路でEVバスを使用して離島での観光型MaaSによる移動サービスを提供する。自動運転レベル3(遠隔監視)で、ICTを活用して島外を含む移動パッケージを疑似体験アプリで提供する。

「ショーケース」は中部国際空港島内(常滑市)の国際展示場入口~駐車場、宿泊施設まで「レクサスRX」と「マイリー」を使用する。車両は遠隔操作で、セルラーV2Xを活用した動的な交通環境情報を車内、遠隔運転席に表示する。