2018年度自動車アセスメント大賞受賞モデル
予防安全性能評価結果
予防安全性能評価結果
予防安全性能評価結果
予防安全性能評価結果
衝突安全性能評価結果
衝突安全性能評価結果

国土交通省は5月30日、自動車アセスメントの評価結果を発表した。高齢運転者で頻発している急発進・急加速の事故対策として踏み間違い時加速抑制を試験項目に追加した予防安全性能評価では、トヨタの「アルファード/ヴェルファイア」が126点満点となり予防安全性能評価大賞を受賞した。衝突安全性能評価では、スバル「フォレスター」とトヨタ「クラウン」がともに最高得点を獲得して大賞を受賞した。

予防安全性能評価では今回、「ペダル踏み間違い時加速抑制」や、夜間に多い歩行者事故対策として対歩行者衝突被害軽減ブレーキ試験に「夜間」の環境を追加して実施した。

試験したのは乗用車17車種、軽自動車4車種の計21車種を評価したところ、15車種が最高評価の「ASV+++」を獲得した。アルファードの次に得点が高かったのはトヨタの「クラウン」で124.5点、次いでトヨタの「カローラスポーツ」の122.4点。日産の「ノート」とスバルの「フォレスター」がともに122.3点だった。

軽自動車は全体的点数が低いがホンダの「N-VAN」は120.6点と登録車並に高く、ASV+++を獲得した。最も点数が低かったのはダイハツの「ミラ トコット」で60.6点だった。登録車で最も低かったのはホンダのオデッセイで62.7点だった。

また、衝突安全性能評価は、乗用車8車種、軽自動車3車種の計11車種を評価し、このうち8車種が最高評価のファイブスター(★★★★★)賞を獲得した。

100点満点中、96.5点だったフォレスター、クラウンに次ぐ点数を獲得したのは三菱自動車の「エクリプス クロス」で89.7点、次いで「カローラスポーツ」の87.8点だった。

4ツ星(★★★★)は「ミラ トコット」、スズキの「ジムニー」と「N-VAN」。最低点数はN-VANで78.5点にとどまった。

衝突安全性能評価は今回から高齢乗員の被害軽減のため、使用するダミーを小柄女性ダミーに変更するなど、一部試験条件を変更した。事故実態に合わせて、乗員保護性能評価と歩行者保護性能評価の点数配分も変更した。