「数字は雄弁と同時に無力ですから」―。この言葉は日中戦争を描いた長編映画「戦争と人間」(原作=五味川純平)の中で、統計の重要性を説くセリフだ◆関東軍参謀に経済誌の編集長が中国の戦力データを示し、中国の強靭さ、その理由を説明する。だが、参謀たちはデータを見ても「勝っている」と聞き入れない。議論は平行線を辿り、最後に辻政信参謀が「勝負はそこまで」と宣…