写真1 1890年ミシェランのゴムを装着した初の馬車用タイヤ(トリノ国立自動車博物館)

Ⅲ 内燃機関が発明された後の時代自動車の発展の影にタイヤの発展も見逃すことは出来ない。ミシェラン兄弟が馬車の車輪にソリッド・ゴムを巻いて馬車の走行を劇的に改善させたのが1890年(写真1)。世界初のエンジン付きオムニバスが発明されたのもドイツのカール・ベンツ自動車製造会社であった。これとて同時の乗用車同様、馬車の延長線上にあるもので、雨のぬかるん…