1930年代に入ると、軍靴の音が鳴り響きます。1938年(昭和13年)「国家総動員法」が制定されます。そうした法律や勅令によって一部大企業で行われていた人事施策や慣行(新卒採用、生活給、定年・退職金制等)が中小企業に徹底されます。「大戦」は家族も巻き込みます。銃後を守る家族も“皇国の産業戦士”であれば、ここでもまた生活給思想は支持されても、排斥さ…