国が輸入品にかける関税には税収確保のほか、自国産業を保護する政策的な意味合いがあります。輸入品の価格が上がり、国産品に対する価格競争力が低下するからです。産業のすそ野が広く、多くの雇用が見込める自動車はその典型で、今でも多くの国が完成車や部品に関税をかけ、自国産業を守っています。日本は1978年に輸入車関税をゼロにしましたが、アメリカでは乗用車に…