タイは日本の自動車産業にとって、アジアの中でも古くから馴染みのある国である。販売面においても、また現地工場の立ち上げでも最も早い時期から日本各社の進出が目立った◆タイにおける販売体制をどう拡充するかは、すでに1980年代の段階で各社のアジア担当部門にとって相当大きな課題となっていた。工場進出が本格化したのは90年代に入ってからだが、大手各社が矢継…