石川達三、武者小路実篤、山本有三、有島武郎、石坂洋次郎…。昔懐かしい、かつてはどの家庭にもあったであろう作家らの文庫本がカバーもなく暇そうに並んでいる。先日、訪れた飛騨山中の素泊まり3千数百円の安宿の休憩コーナーの書棚。眺めて昔に引き戻された気がした◆これらの作家はかつては必読とされた文士文豪。一定以上の年齢なら1冊や2冊は手に取ったに違いない。…