日本からヨーロッパに向かう旅客機は、今ではシベリア上空を飛ぶ最短距離のシベリアルートが普通だが、以前は北極回りのいわゆる北回りルートが一般的だった。1980年代の旧ソ連時代は、シベリア上空が飛行禁止だったからである◆このため、ヨーロッパ便はアラスカのアンカレッジ空港を経由した。アンカレッジでは給油のため客は何時間か空港内で待たされた。このころのア…