会社は一時の苦境を脱しました。経営者としては喜ぶべきことなのですが、素直に喜べません。その理由を大木和弘社長(55)は「この状態で社員を含めて満足なのかということを考えてしまうから」と打ち明けます。関西の人口密集地域に大木社長の工場があり、市場環境は悪くありません。ただライバルが多いのも事実で、先代社長である父から工場を継いだ15年前と比べるとデ…