安全の確保は、交通分野における根本的かつ中心的な課題であり、ひとたび事故が発生した場合には、多大な被害が生じる恐れがあるほか、社会的影響も大きい。白書では、事故の発生を未然に防ぐための施策も陸海空のモード別に紹介しているが、国の安全対策は多様化、細分化している現状をうかがわせる内容となった。2005年に発生したJR福知山線の列車脱線事故は、多くの…