新興国を中心に拡大が続く世界の自動車需要。市場の覇権を巡る自動車各社の開発・販売競争が激しさを増す中で、わが国の自動車産業は「六重苦」を背負った厳しい戦いを強いられている。中でも自動車産業をとりわけ苦しめる円高は、国内産業の“最後の砦”といわれる自動車にも空洞化の重い現実を突きつけている。震災からの復旧と円高という重いハンディキャップを抱えながら…