ビッグモーター(和泉伸二社長、東京都多摩市)は4月30日、自動車保険金の不正請求が発覚した直後の2023年9月期が708億円の当期純損失(赤字)になったとの決算公告を公表した。758億円の特別損失を計上したことが響いた。決算期は23年9月末までだが、10月以降の損失(実績と見込値)を特別損失として引き当てている、と注釈で説明している。22年9月期は純損益が184億円の黒字だった。

 また、23年9月期の純資産は12億円だった。前期の738億円から大幅に減った。

 同社は5月1日付で、伊藤忠商事など3社連合の支援を受けて主要事業を引き継ぐ「新会社」と訴訟対応など簿外債務の対応をする「旧会社」に分割される。現在のビッグモーターは「旧会社」になる。