震災後、2カ月間で復旧にこぎ着けた日産のいわき工場を訪問するゴーン社長(写真右、昨年5月17日)

2012年の自動車春闘が始まった。昨年は震災により緊急避難的に決着したが、今年は腰を据えて協議する環境が整う。この1年、従業員が取り組んできた復旧や節電、挽回生産を評価する頃合いだが、“六重苦”の日本で雇用を維持し続けていく正念場でもある。超円高下の重苦しいムードを跳ね返し、労使双方がいかに将来を見据えた建設的な議論を行えるかが焦点になりそうだ。…