日本のやきものは多様で豊かな美を湛(たた)えている。豪華でいて侘び、寂びといった両極の美の価値がみられ、日本文化のしなやかな寛容性がある。陶磁器は手にとり口にふれる私たちの心と体にもっとも身近な美といえる。京の美の項では野々村仁清「色絵芥子文茶壷」(重要文化財)がある。まろやかな姿に金銀赤色の芥子の花が描かれ、肩に切箔、裾には黒の雲形が描かれてい…
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日本のやきものは多様で豊かな美を湛(たた)えている。豪華でいて侘び、寂びといった両極の美の価値がみられ、日本文化のしなやかな寛容性がある。陶磁器は手にとり口にふれる私たちの心と体にもっとも身近な美といえる。京の美の項では野々村仁清「色絵芥子文茶壷」(重要文化財)がある。まろやかな姿に金銀赤色の芥子の花が描かれ、肩に切箔、裾には黒の雲形が描かれてい…
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