あと5日で自動車業界の“最悪の1年”が幕を閉じる。今年を振り返って、まず目に付くのは世界同時不況がもたらした傷跡の深さだ。業界実績は信じ難いほど大幅に沈下した。自動車国内生産は前年比3割減の800万台に届くかどうかで、この生産台数は33年も前に逆戻りした水準だ。輸出に至っては半減近い360万台前後にとどまるだろう。どちらも未曾有の衝撃的な実績とし…