電気自動車(EV)ベンチャーのフォロフライ(小間裕康代表、京都市下京区)は22日、中国・浙江吉利汽車(ジーリー)グループのEVメーカー、ZEEKR(ジーカー)と国内で初めて正規代理店の契約を締結したと発表した。まず、上級ミニバン「009」の取り扱いを開始し、早ければ2026年にも納車を始める。フォロフライはEVの商用車を手掛けてきたが、乗用車も取り扱うことで個人客の開拓につなげる。加えて、法人客の送迎用途の需要も獲得していく考えだ。

 ジーカーでは25年末までに、EVを国内発売する意向を示していた。ただ、整備網や販売店の確立が課題になっていたもよう。このため、すでに全国でメンテナンスが行える体制があるフォロフライと組んだとみられる。

 009は7人乗りで、全長5209㍉㍍、全幅2024㍉㍍、全高1812㍉㍍。最高出力は450㌔㍗で、最大トルクが693ニュートン㍍。140㌔㍗時の駆動用電池を搭載しており、航続距離は822㌔㍍(ジーカー調べ)。価格は今後公表する予定だ。