ステランティスジャパン(成田仁社長、東京都港区)は24日、アルファロメオの新型SUV「ジュニア」を発売した。電気自動車(EV)とマイルドハイブリッド車(マイルドHV)を設定した。EVはアルファ初だ。「ジュリエッタ」の販売終了でラインアップがなかったコンパクトモデルを再投入し、販売拡大を目指す。
ジュニアは24年にイタリア本国で発売した。車名は1960年代に販売し、ヒットした「GT1300ジュニア」に由来する。車体サイズ(全長×全幅×全高)は4195×1780×1585ミリメートルで、ジュリエッタより一回り小さいSUVだ。
EVのパワートレインは、最高出力115キロワット(約156馬力)のモーターと54キロワット時のリチウムイオン電池で構成する。航続距離は495キロメートル(WLTPモード)。一方、48ボルト系マイルドHVは、排気量1.2リットルエンジンと最高出力16キロワット(約22馬力)のモーターを内蔵したデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせる。燃費は23.1キロメートル/リットル(同)だ。販売計画は非開示だが、EV比率は1割を見込む。
グレードは、マイルドHVに標準仕様、上級仕様、200台限定の発売記念仕様の3種類を設定し、EVは上級仕様のみの展開とする。成田社長は「アルファロメオはプレミアムブランドで景気変動にも左右されにくい。ただ、日本では3車種でビジネスするしかなかった。新型の投入でこれまでコンパクトに乗っていた人に戻ってきてもらいながら若い新しい顧客も取り込みたい」と語った。
価格はマイルドHVが420万~533万円(消費税込み)。EVは556万円(同)。EVは69万円のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金を利用できる。